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8気筒とは、シリンダーが8つある多気筒エンジンのこと。
シリンダーはV型配置が一般的で、排気量4リッター以上の大型車に採用されることが多い。
6気筒より大排気量・高出力化が図れるのが最大のメリットだが、大きく重く構造が複雑で、6気筒より高い製造精度が要求されるという難点もある。
V8の構造的には、気筒毎に専用のクランクピンを有する90度クランクのクロスプレーンと、左右バンクでクランクピンを共有する180度クランクのフラットプレーンに分類される。
前者は、重いカウンターウエイトが必要なためレスポンスや高回転化に難があるが、制振性に優れるため広く一般的に採用されている。後者はバランサーシャフトなしでは激しい振動を伴うが、大きなカウンターウエイトが必要ないため高回転化やハイレスポンスに適している。
特にアメリカで大衆車からスポーツカーまで幅広く普及したエンジン形式で、野太いサウンドと怒涛の低速トルクを誇るアメリカンV8はアメ車の魂ともいえる(車体サイズに制約の少ないアメリカでは、過去に直列8気筒エンジン搭載車というのも存在した)。
日本では1964年にクラウン・エイト(トヨタ)に初搭載されて以来、最上級の高級乗用車用エンジンとして普及している。
また、モータースポーツでは、ハイブリッド化以前のF1やGP2、IRL、フォーミュラニッポンなどレース競技のトップカテゴリーで広く用いられている。
国産代表車種 トヨタ:クラウン・マジェスタ、レクサスLS(セルシオ)、ランドクルーザー、日産・シーマ、フーガ、プレジデント
関連 シリンダー、多気筒エンジン、V型エンジン、直列エンジン、排気量、クランクシャフト、クランクピン、カウンターウェイト、バランサーシャフト、F1、GP2、IRL、フォーミュラニッポン、スモールブロックエンジン、ビッグブロックエンジン、単気筒、2気筒、3気筒、4気筒、5気筒、6気筒、10気筒、12気筒、16気筒
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