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水平対向エンジンとは、クランクシャフトを中心にシリンダーが左右に向かい合い、対向したピストンが左右対称の動きをする(クランクピンを共有しない)レシプロエンジン。
水平対向エンジンは、エンジン全長をV型エンジンと同等に短くでき、さらに重心を低くできる。また、対向したピストンがお互いの振動をうち消すため振動が少ないというメリットがある。
逆に、直列エンジンに比べると部品点数が多く複雑になる。また、エンジンの幅が大きくなるため、車幅の小さい車ではピストンのストロークを長くできないことと、エキマニの取り回しが難しく等長にしにくい(排気音が独特なのはこのため)などの特徴もある。
英語のhorizontally opposed engine(水平で向かい合ったエンジン)の略から、H型エンジンとも表記される。
現在、四輪メーカーではポルシェとスバルだけが生産している(二輪ではホンダ、BMW、ウラルモト、長江モーターワークス)。
ちなみに、フェラーリ・テスタロッサの12気筒エンジンは水平対向エンジンに見えるが、対向するピストンがクランクピンを共有する(ピストンの動きが左右対称ではない)ため、水平対向エンジンではなく180度V型エンジンとなる。
現役代表車種 スバル・レガシィ、インプレッサ、フォレスター、ポルシェ ・911、ボクスター
絶版代表車種 フォルクスワーゲン・ビートル、トヨタ・S800(ヨタハチ)
同義語 ボクサーエンジン、フラット4(四気筒)、フラット6(六気筒)、H4、H6
関連 レシプロエンジン、多気筒エンジン、クランクシャフト、クランクピン、シリンダー、エキマニ、直列エンジン、等長等爆エキゾースト、V型エンジン、W型エンジン、テスタロッサ、QOHC、EJ20、EJ25、EZ30、ボクサーサウンド、ボクサーディーゼル
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