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ミラーサイクルとは、1882年にイギリスのアトキンソンさん(ジェームス・アトキンソン)が考案したアトキンソンサイクルを、1947年にアメリカのミラーさん(ラルフ・ミラー)が改良を加えた高効率な燃焼サイクル。
レシプロエンジンにおいて、圧縮比よりも膨張比を大きくしたもののことで、具体的には、吸入行程でピストンが下死点に達するかなり前、あるいは圧縮行程に入ってから吸気バルブを閉じる(吸った混合気を戻す)ことで、実際の排気量より少ない混合気を吸入させるもの。
たとえばトヨタ・プリウス(初代、二代目)の場合、約1000ccの混合気を吸入して約1500ccに膨張させている。
こうすることで実質的な吸気量が少なくなり大幅な低燃費が実現できる。反面、排気量の割に出力が小さいため、自動車用としてはスーパーチャージャー等の過給器や電気モーターのアシストが必須となる。
採用例 マツダ・ユーノス800(世界初)、ミレーニア、デミオ(三代目)トヨタ・プリウス、エスティマハイブリッド、日産・ティーノハイブリッド、ホンダ・シビック(FD型)
同義語 高膨張比サイクル、アトキンソンサイクル
関連 レシプロエンジン、圧縮比、下死点、排気量、燃費、スーパーチャージャー
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