|
アトキンソンサイクルとは、高膨張比サイクルとも呼ばれ、1882年にイギリスのアトキンソンさん(ジェームス・アトキンソン)が考案した高効率な燃焼サイクル。
特殊なクランク機構を用いたレシプロエンジンで、吸気行程よりも膨張行程を大きくすることで、実際の排気量より少ない混合気を吸入させる。
自動車用エンジンでは実際に特殊なクランク機構を用いたものはなく、吸気バルブの早閉じや遅閉じ(ミラーサイクル)によって同等の効果を実現している。
たとえばトヨタ・プリウス(初代、二代目)の場合、約1000ccの混合気を吸入して約1500ccに膨張させている。
こうすることで実質的な吸気量が少なくなり大幅な低燃費が実現できる。反面、排気量の割に出力が小さいため、自動車用としてはスーパーチャージャー等の過給器や電気モーターのアシストが必須となる。
採用例 マツダ・ユーノス800(世界初)、トヨタ・プリウス、エスティマハイブリッド、日産・ティーノハイブリッド、ホンダ・シビック(FD型)
同義語 高膨張比サイクル、ミラーサイクル
関連 レシプロエンジン、圧縮比、下死点、排気量、燃費、スーパーチャージャー
1.かなもくじ
2.英字もくじ
3.数字もくじ
4.分 類 別
|