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ハイドラマチックとは、1939年にGMがオールズモビル(1940年型)にオプション搭載して発売した史上初の全自動変速機(フルAT)。
4段式の遊星歯車変速機にフルードカップリング(トルク増幅作用のない流体クラッチ)を組み合わせたもので、油圧制御による自動変速はもとよりキックダウン機構も備わっており、現在の多段ATの源流のひとつと言える。
もうひとつの源流であるトルクコンバーター+少数段式ATと比べると、変速時のスムーズさに欠ける一方、燃費や走行性能に優れるメリットがある。
1950年代後半には両者の弱点を補完する形でトルクコンバーター+多段式ATが登場。その後、電子制御やロックアップクラッチ採用などの改良が加えられ現在の主流に至っている。またハイドラマチックの名も同様の機構に受け継がれている。
関連 AT、遊星歯車、流体クラッチ、キックダウン、トルクコンバーター、ロックアップ
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