「ホンダマチック」
HONDA MATIC


ホンダマチックとは、1967年に発表されたホンダ独自のAT機構。

他社のようなプラネタリーギヤを用いたものではなく、MT同様に2〜3軸の並行軸と常時噛合歯車を用い、シンクロメッシュの代わりに油圧制御の湿式多板クラッチを各ギヤに設ける。今でこそホンダマチックは名乗らないが、この基本構造は現在もホンダのATに受け継がれている。

また、ホンダマチックで最も特徴的に語られるのは☆(スター)レンジという無段変速機構である。

これは1973年に採用された機構で、ストールトルク(トルクコンバーターのトルク増幅比)を大きく可変制御することで、一つのギヤで幅広い速度域をカバーするもの。シンプルで安価な機構ながら、変速ショックのないスムーズな走りを実現した。しかし実際はトルコンのスリップが大きく発進加速は緩慢であった。

その後、OD(オーバードライブ)の追加をはじめとするギヤの多段化やロックアップ機構の追加、セミオートマチックからフルオートマチック化が進められた。

フルオート化後も一時は☆レンジの名が残され、Dレンジが1〜4速の自動変速、☆レンジが1〜3速の自動変速を受け持ったが、その名称もD4レンジ、D3レンジへと順次変更されていった。

関連 ホンダATプラネタリーギヤMTシンクロ湿式クラッチレンジDレンジトルクコンバーターOD(オーバードライブ)ロックアップマルチマチック

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