モービルとは、エクソンモービルおよび、その関連会社が使用するガソリンスタンド/油脂製品ブランド。ペガサスがトレードマーク。
もともとは、米国スタンダード・オイル・トラストが解体された後に誕生した、ヴァキューム・オイル社が開発した航空機用潤滑剤のブランド。
ソコニー(スタンダードオイル・オブ・ニューヨーク)との合併を経て1966年にモービルオイル社に。
同社の代表的製品のエンジンオイル「Mobol1(モービルワン)」は、1977年から放送された「マイナス40度の世界ではバナナで釘が打てます」というテレビCMで一躍有名になり、化学合成油の代名詞となった。
1999年にはエクソンと合併しエクソンモービル社となり、モービルの名は商品ブランドとして継承された。
日本では、1961年にモービル石油が設立。エクソンモービル(エッソと統合)、EMGマーケティング、東燃ゼネラル石油(ゼネラルと統合)を経てJXTGエネルギー(エネオス)に吸収合併された。
なお、ガソリンスタンドは2019年に全てENEOS(エネオス)ブランドに統一されたが、モービルブランドの潤滑油事業は2016年にENGルブリンカンツ合同会社として分社化され、ENEOSブランドとともに継続して販売されている。