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重油とは、原油を蒸留しガソリンや灯油、軽油などを精製した後に残る重質の油。
沸点が高く重粘質で硫黄分を多く含み、その動粘度により1種(A重油)、2種(B重油)、3種(C重油)の三種に大別される。さらに1種は硫黄分により1〜2号に細分、3種は動粘度により1〜3号に細分される。
A重油は主に農耕機や漁業用中小型船舶のエンジンや、ビル・ホテル・ビニールハウスなどのボイラーの燃料として用いられる。
B、C重油は主に大型船舶用ディーゼルエンジンや工場、発電所、地域冷暖房などの大規模ボイラーの燃料などに用いられる。
なお、A重油は品質が軽油に非常に近いが、軽油取引税が課税されず安価なため、トラックなどの自動車用ディーゼルエンジンに流用される事例がある。しかし、これは環境対策上の問題であるとともに、脱税行為でもあり不正軽油として社会問題となっている。
ちなみに、比重は0.82〜0.97で、軽油に比べて重いため重油と呼ばれるが水よりは軽い。
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