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ERSとは、Energy Recovery System(エネルギーリカバリーシステム)の略で、エンジンのダウンサイジングと合わせて2014年からF1に導入されたエネルギー回生システム。
それまでの「KERS(カーズ)」と同様な運動エネルギー(Kinetic)回生システム「ERS−K」に、熱エネルギー(Heat)回生システム「ERS−H」を加えたもので、具体的には、減速時の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収し駆動力も発生するMGU−K(Motor Generator Unit - Kinetic)と、ターボチャージャーと同軸に設けられて排熱エネルギーを電気エネルギーとして回収するMGU−H(Motor Generator Unit - Heat)の2種類のモーター/ジェネレーターユニット(MGU)、そしてES(Energy Store)と呼ばれるバッテリーで構成される。
MGU−Kの最高出力はKERSの2倍の120kW(161馬力)となり、MGU−KからESへのエネルギー回生量は2MJ(メガジュール)/周(KERSの2倍)、ESからMGU−Kへのエネルギー放出量は4MJ/周(KERSの10倍)で、作動時間は最大出力で33.3秒/周(KERSの5倍)に拡大。また、MGU−Hからのエネルギー回生/放出量は無制限で、ESだけでなくMGU−Kへも直接電力供給できるため、作動時間の延長に寄与する。そして、MGU−Hは電気式アンチラグシステムとしても機能する。
関連 F1、ダウンサイジングエンジン、KERS(カーズ)、回生ブレーキ、ターボ、kW、馬力、アンチラグシステム
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