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デルタウイングとは、次世代レーシングカーの先駆けとしてデルタウイング・レーシングカーズが開発した革新的なプロトタイプレーシングカー。
細長い車体に幅広の後輪を備えたドラッグレーサーにも似た三角形(デルタ)の四輪車で、空気抵抗低減のため前後にウイングはなく、ダウンフォースを生む車体下面のベンチュリ構造と直進安定用の垂直尾翼というエアロパッケージで構成される。
小排気量(1.6〜2.0リッター)の直列四気筒直噴ターボエンジンが搭載され、純レーシングカーとしては比較的非力な300馬力程度の出力ではあるが、空気抵抗が極めて少なく車重500kgに満たない小型軽量ボディにより、従来のマシンの半分の馬力・燃料・タイヤ消費で同等の戦闘力を発揮するべく開発された。
元々は2012年用インディカーとして開発されていたが不採用となり、ル・マン24時間耐久レースへの参戦を目指すプロジェクト56として再出発。同年のル・マンの賞典外出場枠で日産デルタウイングとして鮮烈なデビューを果たした。
緒戦は完走に至らなかったが、続くアメリカン・ル・マンシリーズ(ALMS)では最後尾スタートから総合5位という一定の成果を上げた。
2013年は、日産、ミシュランに代わってマツダとブリヂストンがプロジェクトに参加。新たな挑戦の扉を開いた。
関連 レーシングカー、プロトタイプ、ドラッグ、ダウンフォース、ベンチュリ、エアロ、直列エンジン、四気筒、直噴ターボ、インディ、ル・マン24時間耐久レース、日産、ミシュラン、マツダ、ブリヂストン
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