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ウォーターインジェクションとは、インタークーラーやラジエーターなどに水を吹き付けて冷却を補助する装置。あるいは、燃料と共に水を噴射してターボエンジンのパワーアップを図る技術。
前者についてはウォータースプレーを参照して下さい。
後者は、WRCやかつてのF1など、ターボエンジンの競技車両に用いられるもので、ターボ過給で高温になった吸入混合気に水を噴射して冷却することで充填効率を高める。また、水は気化すると体積が約1400倍にもなるため、燃焼行程で混合気の爆発に加えてピストンを押す力となる。これらのメリットによりターボエンジンのパワーアップに寄与する。
ただし、水はエンジンオイルの劣化を招いてしまいオイル管理がシビアになるため、採用は走行毎にオイル交換をするような競技車両に限られる。
もともとは航空機で使われていた技術で、F1がターボエンジンだった時代にフェラーリとアジップ石油が共同開発して取り入れ、予選時に高いブーストをかけてよりパワーを上げるために使われていた。
当時は燃料に直接水を混合して一緒に噴射していたが、2000年代にはWRCマシンに導入されるようになり、噴射を燃料と別系統に分離。各気筒ごとへのインジェクター設置やシリンダー内への直接噴射など、更なるパワーアップを求めた技術改良が進められている。
関連 インタークーラー、ラジエーター、ターボ、F1、WRC、エンジンオイル、ブースト、インジェクター、フェラーリ
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