「ステア・バイ・ワイヤー」
Steer by wire


ステア・バイ・ワイヤーとは、電子制御ステアリング機構のこと。

従来のステアリングハンドルと操舵輪は機械的につながっているが、これをセンサーと電気モーターを使って電気的にコントロールする方式(バイ・ワイヤーのワイヤーとは電線の意)。

ハンドルの操作量や操作スピード、車速、車両の運動状態などに応じて高度に制御することができ、低速時の取り回しや高速域のスムーズな車線移動、横滑りしたときの自動カウンターステア、路面からのキックバック量制御などを実現する夢のような技術であり、自動運転につながる技術のひとつともいえる。

そのほか、操舵装置を自由に配置できるため車内デザインの自由が増したり、ステアリング機構の部品が減り軽量化に繋がったり、衝突時にステアリングシャフトの突き上げが無く衝突安全性が高くなるといったメリットもある。

ただ、電子制御化は何でも制御できるのが一番のメリットだが、それ故に上手く制御しないと不自然な挙動や感覚に繋がってしまうこともある。発展性の高い技術だけに、その普及には十分な熟成が必要である。

代表例 日産:ダイレクト・アダプティブステアリング(2013年 V37型スカイライン)

関連 フライ・バイ・ワイヤーカウンターステアキックバックフェールセーフ

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