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SAE分類とは、アメリカ自動車技術者協会(SAE)の定めるエンジンオイルやギヤオイルの粘度(やわらかさ)分類で、API規格と併せて表示される。
油温100℃の時のオイルの粘度を示すサマーグレードと、外気温がどれだけ低温までエンジンが始動できるかを示すウインターグレードがあり、前者は数字のみ、後者は数字にWinterの略「W」を付加した指数で示される。
サマーグレードは、数値が高いほどほどオイルが固く、高温でも安定した油膜を保持することができる。普通なら30で十分だが、大排気量車やターボ車など過酷な条件が想定されるエンジンでは、油膜の厚い固めのオイルがエンジン保護に有効である。
ウインターグレードは、数値が小さいほどオイルが柔らかく、低温で固まりにくい性質を持つ(0Wは−35℃、5Wは−30℃、10Wは−25℃まで使用可能)。普通は10Wで十分だが、この指数が小さい方が燃費やレスポンスにも優れる。
一般に市販されているオイルの多くはマルチグレードというタイプで、「10W−30」のように表示される。
また、ギヤオイルは粘度表示が違い、75Wがエンジンオイルの5W以下、80Wが10W、85Wが15W、90が20W、140が30以上に対応する。
関連 エンジンオイル、ギヤオイル、油膜、API規格、ワイドレンジ、粘度指数(VI)
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