「ＳＡＡＢ」
サーブ

サーブとは、スウェーデンの航空機・軍需品メーカーＳＡＡＢ（Svenska Aeroplan AB：スウェーデンの航空機会社）の自動車部門として１９４７年に設立された自動車メーカー・ブランド。

ファーストモデルとなる９２００１は２サイクルエンジンを搭載する前輪駆動車で、水滴型ボディや強固なモノコック構造、風洞実験による低ドラッグ設計など、航空機メーカーならではの特徴が与えられていた。

１９７７年には量産市販車として世界初のターボ車「９９ターボ」を発売。１９７８年に発売した改良型の「９００」は、個性的なスタイリングとパワフルなターボエンジンの組み合わせによりアメリカや日本などで高い人気を呼び、１９８０年代に追加されたコンバーチブルも人気を博した。

１９８４年にはフィアットをはじめとする欧州４メーカーとのコラボ（ティーポ４プロジェクト）により「９０００」が登場。大衆車メーカーから高級車メーカーへの転身が図られた。

１９９０年にＧＭの出資を受けて航空機メーカーＳＡＡＢから分離し、サーブ・オートモービル（Saab Automobile AB）として独立した自動車メーカーに。２０００年にはＧＭの完全子会社となり、同じくＧＭ傘下のオペルやスバルのプラットフォームをベースとした新型モデルがリリースされた。

しかし、ＧＭの経営不振にともないＳＡＡＢ車の開発・販売も停滞。

当のＧＭが経営破綻に陥り、不採算となっていたＳＡＡＢは２０１０年にオランダのスパイカー・カーズに売却。サーブ・スパイカー・オートモービルズとして再出発することとなった。

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