KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)とは、2021年の年次改良でマツダのND型ロードスターに採用された車両姿勢制御システム。
簡単にいうと、スポーツ走行など強い横Gの掛かるコーナーリング時に、リヤサスペンションのロールを抑えることで安定したコーナリングを実現するハイテク機構。
もともと、ND型ロードスターのリヤサスペンションはブレーキング時に車高が下がるアンチリフトジオメトリーが採用されており、0.3G以上の横Gが発生するコーナーリング時に内側となる後輪に僅かにブレーキを掛けることで車体のロールを抑制する。
左右後輪の速度差から旋回状態を判断してKPCの効きの強さをコントロールしており、日常域の軽快なハンドリングからハイスピード時の高い安定性を両立。
綿密なチューニングにより、違和感なくドライバーとクルマの一体感が高められている。
関連 マツダ、ロードスター、ND、横G、ロール、アンチリフトジオメトリー、サスペンション